当サイトをご覧いただきありがとうございます^^
フリーランスダンサーの方で、ダンスインストラクターを目指したり、なりたてホヤホヤの方にはとても役立つビジネススキルの一つ、「ロジカルシンキング」について紹介いたします!
・ロジカルシンキングとは何かが分かる
・ロジカルシンキングのための2つのフレームワークが使えるようになる
・想定される問題に対して、感情や感覚ではなく論理的に解決できる
ロジカルシンキングは努力すれば身に付くものではなく、フレームワークという「方法論」に当てはめることで身についていきます。
では、実際に「ロジカルシンキング」について次の項目でさらに詳しく学んでいきましょう!


ロジカルシンキングとは何か

まず、ロジカルシンキングとは
「Logical(論理的な)」+「Thinking(考え方)」の和製英語
です。「なぜそうなったか」を筋道立てて説明することで意見をわかりやすく伝えたり、論理的に考えることで、問題解決能力の向上につながります。
例えば、ダンサーなら、テクニカルスタッフや演出家等に自分の意見を述べる際にも「筋道立てて意見を言う」ことで理解が深まり、それは「説得力」になります。
ダンスインストラクターの方は、「生徒への悩み」に感情や感覚ではなく、しっかりと根拠を説明して教えてあげることが本来の仕事ですね。それが「提案力」となります。
では、実際にロジカルシンキングするための2つの論法を紹介しましょう。

帰納法(Induction)
ロジカルシンキングの基本的な論法の1つである「帰納(きのう)法」について、具体例を交えて紹介します。
◆帰納法とは◆
複数の実例やサンプルから共通点を抽出し、結論を導き出す方法
これだけでは分かりにくいので、具体例をあげて説明します。
❶Instagramではダンス動画やダンサー情報などが一瞬で拡散される
❷月間アクティブユーザー率(*)も高く、今や50代以上もInstagramに参入している
❸ハッシュタグ検索がお店や人物、口コミを探す際の主流となっている
以上のことから、フリーランスダンサーであればInstagramで自分を露出しなければ認知につながらない。よって、Instagramは「集客ツール」として利用すべきである。
(*)月間アクティブユーザー率…アプリを月1回以上利用したユーザー数の指標。
図解すると以下のようになります。

このように、複数の実例を1つの結論に【収束】していくイメージです。英語では「Induction」といって、「in=内側」に向かって「duciton=導く」ということです。

「ロジックが破綻する」ということは、「実例→共通項→結論」というふうに推論を進めていく中で、どこかが飛躍していたり、そもそも実例が間違っていたりすると「こじつけ」になってしまい、論理的とは言えません。
・実例そのものに間違いがないかどうか
・実例→共通項を見出す際に飛躍がないかどうか
・共通項→結論に至る筋道に飛躍がにないかどうか
上記の注意点についてチェックすることを「ロジックチェック」と言います。帰納法のロジックチェックはとても簡単で、「結論→共通項→実例」というふうに逆から展開することです。その際に「なぜなら」という接続詞を入れて、成立するかどうかをチェックします。

ロジックチェックで成立すれば、この帰納法を使ったロジカルシンキングは正しいと言えます。
以上のように、様々な実例やサンプルをあげて共通点を見出して結論に導いていく論法である帰納法は、傾向を洞察する営業やマーケティングで活用できると言えますね。
演繹法(Deduction)
一方、ロジカルシンキングのもう一つの論法「演繹(えんえき)法」について、具体例を交えて紹介します。
◆演繹法とは◆
すでにあるルールや方針を大前提として、結論を導き出す方法
こちらもこれだけでは分かりにくいので、具体例をあげて説明します。
❶Instagramは「集客ツール」として利用すべきである。
❷それに当てはまる以下の事実がある。
・多くの世代がInstagramをダウンロードし利用している事実
・広告宣伝費が不要なので無料で誰でも使える事実
・商品購入やお店人物検索などライフスタイルと密着している事
❸それらの事実から以下の対策ができる
・リールやストーリーなどの瞬時に多くに拡散、リーチさせる施策を打つ
・浮いた宣伝費で無料体験会を実施する
・新規や既存顧客に対し、自分のことをInstagramでタグ付けしてもらう
図解すると以下のようになります。

このように、1つの大前提であるルールや方針から、それに当てはまる事実を根拠として結論(アクション)していく施策を【拡散】していくイメージです。英語では「Deduction」といって、「De=外側」に向かって「duciton=導く」ということです。
「ルール・方針→ルール・方針に当てはまる事実」に拡散するとき
「色々な切り口」がある
今回であれば「大衆性」「広告宣伝費」「ライフスタイル」と3つの切り口で拡散しています。従って、その切り口がルール・方針(大前提)に沿っていなかったり間違えてしまうと間違った結論を導き出してしまいますね。

帰納法 × 演繹法
上記の2つの方法を組み合わせて、図解にするとこうなります。

帰納法で「Instagramを集客ツールとして利用する」という結論(方針)を導き出して、演繹法で「その方針に対して根拠を持ってアクションを打っていく」流れが見えました。
ロジカルに物事を考えることは、ダンサーであっても絶対に必要なスキルです。プレゼンなどをする際にも役に立ちますので一度次の記事も参考になさってください。


ロジカルシンキングのための2つのフレームワーク

「帰納法」も「演繹法」もロジカルシンキングをする上での手順や論法でした。では、それらの手順や論法を実際に使うための道具である「フレームワーク」を次に紹介します。
ピラミッドストラクチャー
「いくつかの実例」をあげて「一つの結論」に収束していくフレームワーク。主に「帰納法」でロジックを構成する際に使用されます。

「一つの結論」に対して「なぜならば」という根拠を含めた「説得力」のある説明ができるフレームワークとなります。
例えば、演出家やテクニカルスタッフとのミーティングの際、「自分の振付構成を変更する」ことは舞台の流れに手を加えるため、自分の振付とはいえ勝手に変更はできません。きちんとした根拠を持ってスタッフ間で共有することが求められます。

ロジックツリー
まず一つの論点があり、それを要素分解することで選択肢を広げ「問題の起因」や「原因」を洗い出し、「問題解決の方法」(結論)を導いていくフレームワークです。問題点や取り組むべきことを見つけていくので、「演繹法」を使用する際に適したフレームワークです。

問題点を洗い出し、感情や感覚に囚われず考えうる原因(仮説)に基づいて解決方法(結論)を導いていきます。
まとめ
いかがでしょうか?
ロジカルシンキングは「才能」ではなく「思考法」です。上記で紹介したようなフレームワークに当てはめて、あとは事実をマインドマップやツリーに書き出していくだけで鍛えることができます。
これで筋の通った話のできるダンサーに生まれ変われますので、一目を置かれるようになりますよ^^
ここまでお読みいただきありがとうございました!
Love!
